2024.11.14
【社会人から始める歯列矯正】仕事とインビザラインを両立させるためのアドバイス
マウスピース型矯正装置「インビザライン」では、透明で薄いマウスピースを装着して、歯並びを整えます。装着中も目立たず、通院回数も少ないため、社会人の方でも始めやすい歯列矯正法の一つです。
ただし「仕事をしながら矯正をしていくイメージがしにくい…」という方も少なくありません。そこで今回は、お仕事をしながら、マウスピースを用いた矯正治療をおこなう際の工夫やポイントについてご紹介します。
装着直後の違和感対策
マウスピースを初めて装着した直後は、慣れないことに違和感を覚える方がほとんどです。患者様からよく聞かれる違和感の一例を挙げてみます。
- 歯に異物感や圧迫感がある
- 噛み合わせが高く感じる
- 歯が浮く感じがする
- 話しづらい
- 痛みがある
開始日をお休みの日に調整
違和感のピークは、装着開始から1日半後くらいです。2~3日も経てば、慣れてほとんど気にならなくなります。そのため「マウスピースの違和感で、いつも通りに仕事ができなかったらどうしよう…」など、お仕事への影響を心配される方は、開始日をお休みの日にして、お仕事前までに徐々に慣らしていくことをおすすめします。
食事前後のマウスピース管理
マウスピースの装着時間は1日20~22時間以上が理想的です。飲み食べや歯磨きのとき以外は、基本的に付けっぱなしです。そのため、特に食事の際には気を付ける必要があります。
食事前は必ず外す
マウスピース型矯正装置「インビザライン」のマウスピースは、厚みが約0.5mmと薄いため、付けたまま食事をすると、破損するリスクが高まります。破損したマウスピースを修復することは難しいです。食事やおやつを食べる際は必ず外し、専用のケースに保管しましょう。
装着中にコーヒーやお茶はNG
お水以外の飲み物は、マウスピースを外してから飲みましょう。コーヒーやお茶はマウスピースに色移りがしやすく、甘い飲み物は糖分がマウスピースに付き虫歯の原因になります。
以前と同じ様に食べたり飲んだりできないことに、ストレスを感じられるかもしれませんが「食生活を見直すきっかけになる」と、前向きに考えてみていただきたいです。
食事後は歯磨きと再装着を忘れずに
マウスピースの装着時間が短いと、治療計画通りに歯が動きません。食後はすぐ歯磨きやうがいをしてから、マウスピースを再装着します。お口の中を清潔に保つことで、虫歯を防ぎましょう。食事後に歯磨きやうがいができる環境を確保することも大切です。
紛失・破損させない管理の仕方
トラブルで意外と多いのが、マウスピースの紛失と破損です。特に取り外した後のマウスピースの管理状態が悪いと、紛失や破損のリスクが高まります。
ティッシュに包まない
食事の前、外したマウスピースをティッシュに包んで置いておくと、ゴミと間違って捨ててしまう場合があります。取り外した際は専用のケースに入れて、しっかりと保管しましょう。
予備を職場に置いておく
万が一のため、職場に予備のマウスピース(1つ前や1つ後)を常備しておくと安心です。装着時間が短いことで起こりやすい、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」を防げます。
ペットのイタズラにも注意
自宅にペットがいる場合、ペットがマウスピースを噛んだり、遊び道具にしたりして、破損することがあります。外したマウスピースの置き場所に気を付け、専用ケースに入れて大切に保管しましょう。
職場の人に伝える必要性
マウスピースは透明で薄いため、じっくり見られない限りは、周囲の人に矯正中だとバレる心配はありません。ただし、職場によっては、仕事中におやつやコーヒーなどを勧められた際に、矯正を理由に断らざるを得ない場面が出てくるかもしれません。
その際は「今、歯列矯正中で、マウスピースを外すのが大変なので、お気持ちだけいただきます。ありがとうございます」など伝えると、その後も配慮してもらえるかと思います。
矯正治療を経験している人は意外と多い
子どもの頃におこなった人、社会人になってから始めた人など、矯正治療を経験している方は意外と多いものです。「実は矯正治療中で…」と伝えると、ご自身が思っている以上に理解を得られることもあります。
大人でも決して遅くない!
理想的な歯並びを目指しましょう
社会人になってから歯列矯正を始めることに、不安を感じることは少なくないと思います。しかし、当院では仕事や家庭と両立しながら、矯正治療をおこなっている大人の患者様は多くおられます。
ご不安なことや疑問に思われることがあれば、何でもお気軽にご相談ください。お仕事と矯正治療を両立し、理想的な歯並びが実現できるよう、スタッフ一同、しっかりサポートしてまいります。