2013.03.19
癒合歯
1年前、三歳児健診に行った際、
私が診た1割のお子さんが癒合歯だったというお話をしました。
今回、東京歯科大学小児歯科学講座の新谷教授が、
「乳歯の癒合歯が後継永久歯に与える影響について」発表されていました
統計学的には、乳歯における発現頻度は1~5%だそうです。。
やっぱり1割は多すぎか。。
しかし、
新谷教授も、ここ数年東京歯科大学小児歯科において、癒合歯の数が増えてきているように感じられているそうです。
乳歯の癒合は以下の3種類だけだそうです!
A:上あごの1番目と2番目の歯の癒合
B:下あごの1番目と合2番目の歯の癒合
C:下あごの2番目と3番目の歯の癒合
発現頻度は、C>B>A
A、Bの方の7割に永久歯の先天性欠如が認められる。
Bの方の永久歯の先天性欠如は16%に過ぎないが、将来的に叢生をきたす可能性がある。
Aの方で先天性欠如が認められない場合にも、歯が小さかったり、根っこが発育不良であるなど歯に障害がある。
以上の事が今回の研究で明らかになったそうです。
新谷教授も述べられておりましたが、
いずれの場合においても、
噛み合わせがズレてしまうため、永久歯列への影響は少さなものではなく、矯正的な対応は必要であるとのことでした。
皆様のお子様で癒合歯が認められた場合、
矯正治療を開始するのは7歳以降でありますので、
決して焦る必要はありませんが、
7歳くらいまでには矯正医にご相談されることをお勧め致します
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