2011.05.22
セットアップモデル
去年の年末にセットアップモデルについて説明すると書きましたが・・・
もう半年が過ぎようとしております。。。(早えええ~~)
なので、
今日は、セットアップモデルについて書きたいと思います。
セットアップモデルは、日本語では予測模型と言います。
その名の通り、治療後の患者さんの歯列を再現した模型の事です。
これを製作する事により、
自分の治療計画通りに歯を並べた場合、
果たして上手く行くのかどうか確認する事ができます
また、歯の動かす量なども大まかに把握する事もできるのです。
作り方は、先ず患者さんから得られた歯列模型から、
その模型の、1個1個の歯を切り刻んで、バラバラにし、
治療計画通りに配列していきます
この場合などは、
土台にあるラインから、並べた歯のラインとの角度を測ることにより、
どれくらい奥歯を起こさなければならないかが解ります
また、反対側の歯をわざとそのままにしておけば、
どれくらいの量を動かさなければならないかも解るのです
新人医局員の時は、
すべての患者さんに対して、このセットアップモデルを作るように上司に言われました
治療計画が2つ考えられるなら2つなど・・・、
大変苦労したことを思い出します。。。
しかし、
矯正治療は、ゴールのイメージが出来ていないと、治療は開始できません。
新人の頃は、このセットアップモデルを作ることでゴールをイメージしていました。
今では、口の中を見ただけでゴールが想像出来てしまいます
そのような苦労があったからこそ、今の自分があるのだと思っております
今でも、歯の数が足りない人や、数本だけ極端に歯が小さい人などは、
自分の頭の中のパズルが出来上がらず、
セットアップモデルを製作しています
技術が進み、今はPC上ですぐに配列できてしまうみたいですが・・・
最近の医局員は、セットアップモデル作ってるのかな~~?
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