第９回　世界舌側矯正歯科学会（WSLO）in Kobe　

３月１～３日まで臨時休診を頂き、世界舌側矯正歯科学会に参加させて頂きました。

　近年マウスピース矯正治療（インビザライン等）の普及に伴い、一般歯科医院の先生方の矯正治療が盛んに行われるようになってきました。

そこで、矯正歯科専門医院かつ、舌側矯正を得意としている医院として差別化を図っていかなければならないと考え、認定医試験を受けることとしました。

　お陰様で試験には無事に合格することができました。

　やはり、リアルな学会は良いものですね～～。オンデマンドで好きな講演を聞くのも勉強になりますが、諸先生方と同じ講演を聞き、意見交換を行うことでさらに勉強になります。

　今回は同じインビジブルという観点から、舌側矯正とアライナー矯正という感じのテーマだったのですが、

決して対立するのではなく、すべては患者さんのために、臨床における互いの装置の長所を取り入れたハイブリッドな治療を模索していこうというものでした。

　まだアライナー矯正は舌側矯正治療の域までには達しておりませんが、近い将来同じレベルの治療結果が残せるところにまで来ると思います。実際、そのスピードたるや凄いものです。

アライナー矯正の代表的な先生である有本博英先生や、尾島賢治先生の講演を聞いた途端、何かズドーンと電気が走ったような感覚になりました。

それが危機感なのか？期待感なのか？未だに分かりませんが、とにかく衝撃的でした。

　どこかで矯正治療のパラダイムシフトが起こるのでしょうか？

ただ一つ言えることは、

どちらの方が優れているということでなく、共に矯正装置の一種ですので、

すべてはしっかりとした技術、何より的確な診断が重要だということは変わることはありません。